勉強をしない弟
メモ帳に書いてあった去年の話です。
受験を控える弟が11月になった今でも勉強しようとしない。
僕と母の姉はそれじゃダメだと弟を責める。
それを母は誰もが真面目に勉強できるわけじゃないと守ろうとする。
でもそれは単なる甘やかしだと僕は思う。
確かに誰もがコツコツみんな勉強できるわけではないがそれは過去になってから気づくべきことだ。
人は変化する生き物だ。
それを変えていくのは周りの環境、つまり僕たち家族である。
弟が本能のままに振る舞ったとしたらだらけ続けるだろう。
でも、その本能を受け入れる環境にしてしまったら永遠に変われない。
環境としての家族の存在をあくまで意識すべきだと思う。
考えなければならないのは今ではなく未来である。
彼のためを本当に考えるのなら勉強をさせる環境を僕らが努力してつくり、その結果として勉強できなかったのなら、それは過去としての誰もがコツコツできるわけじゃないという事実なのだろう。
それを今使うのは甘やかしだ。
それに気づけたなら、僕ら家族にいま必要なのは彼に反抗していく勇気なのだろう。