2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【小説】太陽は語らない②

「翔太ってさ、昔から俺らに自分のこと喋らなかったよな。」 急に真面目な顔になって、秋斗は話し出した。 秋斗にはたまにこういう時がある。 急に核心をつくというか、人やものをよく見ているのだ。 翔太んちは普通の家庭だった。 父親はみたことがなかった…